1980s 最初に作った請求書発行システム dBASEⅢ

1980年代なかば、はじめてプログラミングで請求書発行システムを構築した。
当時のパソコン環境は、今とは別世界であり、日本ではじめて日本語が表示できるパーソナルコンピューターがNECから売り出された。

PC-9801 M2 という機種で、フロッピーデスク2枚を挿入出来るタイプの、今から見ればとってもチープなハードであった。
しかし、値段はチープでは無かった。プログラミング言語のdBASEⅢ、ATOK、PC-9801M2 の合計が80万円弱であった。

パソコン初心者だった私は、dBASEⅢでシステムの設計をはじめるが、まだ日本に「database」という言葉が全く無かった為、その概念・思想を取り入れることに苦労した。とにかく説明書は全て英語だったので辞書片手にマニュアルとの格闘が始まった。

人間、自分の頭に本当に新しい概念を取り入れる事は難しい、とこの時に理解した。

とにかく請求書発行システムを完成するまで約3年ほど費やした。
小さな会社の経営に携わっていた私は、とにかく簡単に大量の請求書を印刷できるシステムが欲しかった。そんな事務的な事だけに時間を割り引いていられないほど忙しかったのである。

dBASEⅢは、イギリスのアシュトンテイト社のプログラミング言語であり、大量のデータを処理できるデータベースとして当時、アメリカを中心に爆発的に売り上げを伸ばしていた商品であった。途中から、データの蓄積が5.25インチのフロッピーでは収まりきらず、新たにティアックのテープストリーマ付きHDDを購入した。HDDの容量は40メガバイトであった。これでシステムの処理スピードが格段に向上したのとデータのトランザクションが不要なシステムを構築できた。

1980年代後期では、中小企業の請求書は、ほとんどが手書き状態だった。そんな中、パソコンでプリントアウトした請求書の発行で、多くの取引先からの信頼が増した。